◆ 保有・管理 御座船運営委員会

◆ 運行 同上

◆ 旗印 海龍 濱町・明神丸


◆ 太鼓台の歴史

濱町・明神丸は、三島神社秋季例大祭の折、御神体を奉置し太鼓台巡行路の先頭で奉納歌を歌い運行する、祭礼には欠かす事の出来ない存在である。

明神丸とは船形太鼓台で四国中央市においては、川之江・東濱に関舟、三島・江之元に八幡丸、土居・上市に八幡丸と、各地区に存在する。過去、この宇摩地域には土居・上天満に天皇丸、土居・藤原に明神丸、三島・西村に明神丸そして我が濱町・明神丸と、現存するものも含め多数存在していたようであるが、現在は濱町・明神丸を入れても4地区のみである。

明神丸についての詳細な記録は残っていないが、昭和45年を最後に町内諸事情により運行不能となり、その後、濱地区愛護班が子供太鼓台として再建したのを契機に、その後、徐々に手が加えられて、今日に至っている。

平成10年10月10日、金毘羅さん(三島港内)祭礼において濱町有志の中から「このままではいかん!」との声が上がり、船歌だけでも次世代に継承しておかねばと、かつての海龍団のつわものが本来の明神丸を知らない世代も交えて再結集し、平成11年御座船御歌保存会を結成した。

平成11年の秋季例大祭では、神事に関わる部分においてのみ子供太鼓台ではあるが、御座船御歌保存会、濱地区中老、青年が明神丸を運行、三島神社境内・御旅所で、奉納歌「御座船御歌」「天井持の唄」を肉声で奉納する事が叶う。

平成14年には、明神丸の将来を見据え、濱町自治会、船歌保存会、愛護班が一体となり、御座船運営委員会を結成した。

平成16年、船体をすべて新調する予定で建造に着手したが、舷側に使用されている木材が現在では入手困難な良質のものであることが判明したのに伴い、その部分だけを残して、それ以外の全てを刷新する大改修を行った。さらに同時に、彫金・彫刻も新調した。同年、最終日である23日終日、御座船運営委員会にて34年振りに神輿のお共として、お旅所を出発する太鼓台の先頭、濱町-明神丸本来の位置に戻り、秋晴れの下堂々運行する。

平成17年掛布団・見送り幕新調

平成17年、港に昔の活気を再現しようと、金毘羅さん(三島港内)にフラフ(船旗)の掲揚を開始、平成20年も例年通り設置。平成21年は港内工事のため実施するかは未定。

平成18年、水幕新調。

平成19 年,横幕飾り彫刻 「阿吽の龍」 新調
平成21 年,約 40 年ぶりに 青年団が復活 し,御座船明神丸完全復活への推進力が高まった。
平成24 年, 横幕 新調(右舷側 「浦島」 ・左舷側 「乙姫」
平成26 年, 艫幕・船尾 隠し 幕 新調
平成28 年 10 月 9 日,三島神社において 入魂式 を 執り 行い ,港記念公園において住民に お披露目し ,明神丸は 完
全復活 を遂げた。
平成29 年,五色幕上部彫刻 「天女」 新調
令和元年,五色幕上部
螺鈿彫刻 ,彫刻 「恵比寿 天 」・「大黒天」 新調
また,平成22 年・平成 25 年・平成 26 年・令和元年には 新居浜夏祭り に太鼓台を派遣し,市外においても明神
丸の勇姿を 披露することができた。
飾り幕製作【株式会社金鱗】
欄間彫刻制作【香川県伝統工芸士・川人三郎氏】
彫刻・彫金・螺鈿細工製作【上野彫刻所】
◆ 一言
先人より歌い継 がれてきた,由緒と伝統ある 「御座船御歌」 と皆さまのご協力によって
完全復活を遂げた
「御座船明神丸」 を今後も地域一丸となって継承して参ります。

令和元年 奉祝運行